なぜ薬が余るの?研究から考える残薬の原因と、家庭でできる確認

家庭での情報整理を目的とした記事です。医療者による監修は受けていません。薬の使用判断は製品の説明書と医師・薬剤師等の説明で確認してください。
「忘れたから」で終わらせない
薬が余っていると「きちんと飲んでいない」と見られるのが心配で、言い出しにくいことがあります。家庭でできる最初の確認は、責めることではなく、いつ・どこで困っているのかを具体的にすることです。
2016年の質的研究では、訪問薬剤管理で残薬が見つかった在宅患者5人に面接しています。研究者は、生活と服用時刻の不一致など本人を混乱させる外的な事情と、薬や医療者に対する本人の思いの両方を整理しました。研究の方法と結果
ひと目で整理
残りの数だけでなく、背景をたどる
- 生活の時間と合っている?
- 変更で分かりにくくなった?
- 気になることを話せている?
- 実際の困りごとを薬剤師へ
出典:本文末の参考資料 · 確認:2026年9月6日
この研究から分かること・分からないこと
この研究は、事情を深く聞くための少人数の面接です。「残薬の何%がこの原因」という全国的な頻度は分かりません。また、全ての人に同じ原因が当てはまるわけでもありません。家庭での対話を一つ増やす手がかりとして読むのが適切です。
「生活と合わないかもしれない」と気づいても、服用時刻を自分で変更する根拠にはなりません。実際の時刻や困った場面を伝え、変更できるかを医師・薬剤師へ確認する流れにつなげます。
聞き方を具体的にする
| 答えにくい聞き方 | 具体的な聞き方の例 |
|---|---|
| どうして飲まないの? | どの時間が一番難しかった? |
| また余っているの? | 前の袋と新しい袋で迷ったことはある? |
| 説明を聞いた? | 説明のどこをもう一度確認したい? |
この言い換えは編集上の対話例で、研究で効果が検証された介入ではありません。本人が話したくない場合に、答えを強要するための質問でもありません。
相談前に一つだけ記録するなら
「残っている薬の名前」と「困った具体的な場面」を組み合わせます。たとえば「出勤が早い日に、朝の分をどうすればよいか迷った」というように、生活の場面が分かる言葉を残します。
数が増えた期間も分かれば添えます。数だけを見て原因を決めつけず、実物・記録・本人の説明を合わせて薬剤師に相談しましょう。
在庫記録の役割を小さく、明確に
おうちの薬箱は残量を見返すための道具です。薬が余った理由を診断したり、利用者の服薬態度を評価したりするものではありません。「家に何があるか」を確認する負担を減らし、相談時に伝える内容を準備する用途に使えます。
参考資料と、読み取れる範囲
出典確認:2026年9月6日。公的な注意事項、過去の研究、編集上の整理の提案を区別しています。
高齢者の薬物治療における残薬発生・長期化の要因に関する質的研究社会薬学、2016年。在宅患者5人への面接。原因の理解のための研究であり、一般集団での頻度は示しません。
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